おばさん、今日は手掌足蹠多汗症の通院日でした☆
今はプロ・バンサイン錠とグランダキシン錠を処方して頂いて1日3回服用しているのですが、今年の夏は暑すぎる!なんとなく効いていたはずの薬が効かなくなってしまいました。というより、効く日と効かない日がある、そんな感じです。仕事や生活に支障が出まくりで困っています。
さて。そんな話を皮膚科の先生にもお話したところ、「実は手掌多汗症の新しい薬が今年の6月から処方できるようになったんですよ。」と。これは期待できるかもしれない!そう思いましたので、資料を頂き調べてみました。
原発性手掌(足蹠)多汗症とは
原発性手掌(足蹠)多汗症とは、特に病気などの原因が無いにもかかわらず、手のひらや足の裏に日常生活に支障をきたす程の大量の汗が出てしまう状態です。
原発性手掌(足蹠)多汗症の診断基準
手の多汗症状が6か月以上続き、以下の6症状のうち2項目以上当てはまる場合、「原発性手掌多汗症」と診断されます。
- 最初に手足の多汗状態が出たのが25歳以下
- 左右両方の手のひら(足の裏)に汗をかく
- 睡眠中は汗が止まっている
- 1週間に1回以上手(足)の多汗症状がみられる
- 家族に同じ症状の人がいる
- 手汗(足汗)のために日常生活に支障をきたしている
原発性手掌(足蹠)多汗症の患者数
おばさんの周りにこの病気を持っている人は息子だけなので、とてもレアな病気だと思っていましたが、実は国内で約493万人もいると推計されており、珍しくは無いらしいです。
おばさんみたいに上手く隠しながら生活しているのでしょうか??
多くは10代で症状が出始めるらしいです。おばさんもこれが普通では無い事に気付いたのは小学校1年生の遠足の時でした。新入生は6年生と手を繋いで学校の近くを散歩するのですが、「手が濡れてる。きもちわるい!」と言われて手を払われ傷ついた記憶が鮮明に残っています。おばさん今48歳ですから、41年前の事をこうして覚えている位なので相当傷ついたって事です。彼氏が出来たって嫌われるんじゃないか、と手すら繋げない。すごい可哀想な青春時代ですよw
原発性手掌(足蹠)多汗症の治療方法まとめ
現在の主な治療方法です。
塗り薬
塩化アルミニウム外用薬
手のひら(足の裏)に塗る薬です。手(足)の汗を出す管の細胞に作用し、汗の出口を閉塞させることで汗が減少するという原理です。就寝前に手のひらに塗布し、ゴム手袋やラップで覆い、翌朝洗い流します。
注射薬
ボツリヌス毒素局注療法
手のひら(足の裏)に注射する薬です。複数個所に注射をします。発汗を促している神経伝達物質のアセチルコリンの抑制に効果的な「ボツリヌス毒素A」を注入することにより発汗を抑える治療法です。
おばさん、美容クリニックで定期的にシワ予防のためにボトックスをおでこ・こめかみ・目尻に打っています。この3か所で施術時間はだいたい10分程度。あっという間に終わります。美容クリニックでもわきボトックスをやっていて、おばさんは脇に試した事が無いのですが同僚が先日美容クリニックでわきボトックスを打ち、全く汗をかかずとても快適だ!夏は毎年やることにする、と言っていました。
美容で打ったボトックスはだいたい3~5か月位は効いているので、手に打っても同じ位の期間持続すると思われます。
抗コリン経口薬
飲み薬です。おばさんがいつも飲んでいる、ご存じ「プロ・バンサイン錠」ですね。冷蔵庫の野菜室で保管しないといけない薬です。発汗を促す物質をブロックします。
自律神経調整薬
これもおばさんがいつも飲んでいる薬「グランダキシン錠」です。自律神経を調整し、極度の緊張や不安感を取り除くものです。更年期障害にも出されるようなので、そろそろ更年期のおばさんにはちょうどよい薬ですね。そもそもおばさんは子宮を全摘出しているので、いつが更年期なのかちょっとよくわからないのですがwww 残した卵巣に後で聞いてみたいと思います。
イオントフォレーシス
手のひら(足の裏)を水の入った容器に浸し、そこに10~20mAの直流電流を流します。それにより水中で発生させた水素イオンが汗の出口を小さくするという原理。1回20~30分の通電を10回位行うと効果が出てくるらしいのですが、可能であれば週1回通院が望ましいようなのでこれは一般的な会社員にはかなりハードルが高いかと思います。
手術
根本的に完治させるにはもうこれしかないです。わきの下に小さな穴を開け、腹腔鏡という内視鏡を挿入して交感神経を部分的に切除または焼灼し遮断します。日帰り手術可能。ほぼ100パーセント汗は出なくなりますが、副作用として代償性発汗(他の部位の汗が異常に増える)が出ることがあります。おばさんは手から汗が出なくなるなら他でその分汗が増量しても構わないと思っています。手のひらほど不自由なものはない。おばさん、そのうち手術をしようかと思っています。まずはお金、貯めないとw
手術は保険適用で、3割負担で8万円~13万円程。医院によってかなり違いがあるので今後よく調べる必要がありそうです。
日本初、原発性手掌多汗症薬「アポハイドローション」
お待ちかね、アポハイドローションは日本で初めて「原発性手掌多汗症」に対して保険適用が認められた、久光製薬の外用薬です。アポハイドローションは手のひらの皮膚から吸収され、皮膚の下にある交感神経からっ出される発汗を促す物質をブロックすることで、過剰な発汗を抑えることが期待されています。
1本が1週間分です。1回で5プッシュが適量。3割負担で700円ちょっと。
気になったのは、足の裏の表記が無く、「手のひら以外には使用しないで」と記載がありました。そして新薬は「リリースされて1年間は14日分を限度として投与する事」と法律で決められているので、2週間分、つまり2本分しか処方してもらえません。しばらくの間、2週間ごとに通院する必要があります。
使い方
1日1回、就寝前に手のひらに塗布。塩化アルミニウムと同様、塗った後は起床後まで手を洗いません。
- 薬を塗る前に手のひらの水分をよく拭き取る。とはいえ常に汗が出ているのでどうしようw
- 手のひらに薬を5プッシュ出す。(1回分が5プッシュ)
- 左右の手のひらに均等に塗り広げる。
※手のひら以外の部位には使用しない
※可燃性の成分を含むので火気を避けて使用 - 薬を塗ったまま就寝する。
※ゴムやビニール、シリコンの手袋を使用しない
塩化アルミニウムは手袋やラップを覆うのですが、これはNGなようですね。 - 起床後は手を流水でよく洗う。
アポハイドローションの主な副作用
- 炎症やかゆみ、湿疹などの皮膚の異常がみられる
- 口が渇く
- 便秘
- 尿が出にくい
まとめ
汗を止める一番の解決方法は手術しか無いのですが、色々な理由で現実的では無い人も多いかと思います。
副作用の面で考えると、内服より外用の方が安全な気もします。そして2週間に1度通院が必要ですが、なんといっても日本初の手汗専用の医薬品なので、期待は大きいです。おばさんは次回2か月後に診察予約が入っていますが、その10月になっても手汗が真夏と変わらず治まってこないようでしたらこの新薬を試してみたいと思います!
19人に1人は手掌多汗症と聞きました。結構いますね。
このブログを見た方は、手汗で検索して来てくださった方もいらっしゃると思います。つらいですよね、私もかなり悩まされています。ですが治せない病気で無くなってきているので、共に頑張りましょう!そして手汗をかかない皆さんにも是非この悩みを理解して頂ければと思います。
久光製薬の手汗専門サイト「みんなの手汗サイト」が開設されています。イメージキャラクターは元・嵐の二宮和也さんです。ビッグタレントを起用するとは、久光製薬さんの気合を感じます。とてもわかりやすく親しみやすいサイトになっていますので是非ご覧くださいね☆
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